3ta4da

観た映画、読んだ本の話

最初のひと押し〜『恋読』by小橋めぐみ

何気なく手にとってみた本がすごく素敵だったときの、「本ってやっぱりいいよね」感。最も好きな瞬間の1つだと思う。
 
思ったことをうまく言葉にする方法はないものかと本屋に行き、小橋めぐみさんの『恋読 本に恋した2年9ヶ月』を偶然見つけました。著者がいろんな本を読んで、そのときに感じたことを取り繕うことなく書き綴った読書エッセイです。
 
見開き2ページの”まえがき”が、決して特別なことを言っているわけじゃないのに、すごく自然な文体で気持ちがいい。そのまま続きを数ページ読み、すぐにこれは自分の本棚に置いておく本だと思ってレジに並ぶ。
 
支払いを終えて持ち主が僕になると、とりあえずいつものスタバへ。もちろんどんどん読み進すすめてしまうわけだけれど、1/3ほどいったときにふと、「このペースで読むのはもったいない」と思い始める。
 
世の中、一度動き出すと案外そのまま進んでいったりするもの。慣性の法則って言うのかな。文系だから自信ないけど間違ってないはず。とにかくその勝手に流れていく中で読んでしまうべき本じゃないと思ったのです。
 
1つ読んだら本棚に戻し、またふとしたときに1つ読む。こうしてポジティブな気持ちを取り戻すための最初のひと押しになってもらった方がずっとありがたい。そのペースで読んだほうが紹介されてる100近い本の魅力もしっかりすくえて楽しい気がします。
 
読むのを辞めたら、今度は自分も読書エッセイをやってみたいと思い始める。この『恋読』みたいにうまく書けないのは分かりきっているけれど、まあ、やってみよう。最初のひと押し本だからね。
 
本だけじゃなく、映画だったり、あるいは日常そのものだったり。とにかく自分の目で見て感じたことに、自分なりの言葉を当てはめていきたいと思います。
 
ということで、ブログ名は「3ta4da」。「見た・読んだ」と読んでください。
 
数年後に過去記事を振り返ってみて、「自分成長したじゃん」と思えることを目標に、長く緩くやっていきたいと思います。よろしくお願いします。