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観た映画、読んだ本の話

『超現代語訳戦国時代』

ブロードキャスト!!房野史典さんの『超現代語訳戦国時代』を読む。歴史にあまり興味がない人に向けて、その面白さを最短で伝えるために書かれたような本。
 
まずは地球誕生から現在までを4ページで語るという強烈なスタートダッシュから始まります。たしかに、ざっくり言うとそうだよなっていう納得感がすごい。
 
そこから先はタイトル通りの戦国時代の解説になるわけだけど、1冊通して本当に分かりやすかった。
 
戦国時代の始まりである応仁の乱と、戦国時代の終わりである関ヶ原の戦いを紹介し、その間の時間を真田氏3代の物語で語ってしまいます。
 
大河の真田丸を毎回楽しみに見てたけど、真田って本当に戦国を知るためには欠かせないんですね。高校で習わないのが意味不明に思えてくる。
 
自分の中でこの本が特によかった点は、人間の関わり合いに焦点を当てているところ。
 
歴史の話は「誰が○○した。その理由は□□がこうだったから」みたいに、誰かの行いとその原因を話すパターンがとてもとてもとても多い。
 
だけど、特にエラい人が何かをする際には、必ず部下とか友達とのやりとりがあったわけで、そこを想像上の会話で書いたり、手紙の内容を笑えるやりとりに翻訳しているのがこの本。
 
普段から漫才をやっている芸人だからこそだけど、会話だと本当に面白く読める。
 
「芸人×日本史」としては『京大式日本史』も読んだけれど、著者が歴史上の人物にインタビューをするという200%のウソを読むよりは、あったかもしれない会話として面白くしているこの本の方が好きだなと思いました。
 
笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代

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